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ラベル 統計からみる岡山(中国・四国)【区分所有者の調査】 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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2022年2月3日木曜日

統計からみる岡山(中国・四国)【区分所有者の調査】

 都会のマンション、中国・四国のマンション




【区分所有者の調査】


 マンション総合調査も今回で最終回です。今回は調査対象を区分所有者にあて、マンションを現に所有する区分所有者の意識調査となっています。今回の調査でマンション購入時より永住意識が高まってることがデータで読み取れます。また、マンション購入時に考慮した項目に地域差を感じる興味深い結果となりました。


1.マンションの取得時期  (上段:回答数 下段:%)
合計昭和44年以前~昭和49年~昭和54年~昭和59年~平成元年~平成6年~平成11年~平成16年~平成21年~平成26年~平成27年以降不明
全体
3,21162682139164297422527580498311159
1000.20.82.64.35.19.213.116.418.115.59.75.0
中國・四国
4371-6131635689090703018
100.00.2-1.43.03.78.015.620.620.616.06.94.1
東京圏
6733112649445376991061066832
100.00.41.63.97.36.57.911.314.715.815.810.14.8
京阪神圏
4261615232131585864705425
100.00.21.43.55.44.97.313.613.615.016.412.75.9

中國・四国は平成11年以降からの伸びが著しいが、平成27年以降の伸びは全体を下回る



2.入居した当初の現住居に対する考え  
(上段:回答数 下段:%)
合計永住するつみりだった将来転居を考えていた特に考えていなかった不明
中国・
四国
43724453140-
10055.812.132-
東京圏
6733451042231
10051.315.533.10.1
京阪神圏
42621055161-
10049.312.937.8-

マンション購入時は永住意識は過半数を超える


3.現在の永住意識  (上段:回答数 下段:%)
合計永住するつもりであるいずれは住み替えるつもりである特に考えていなかった不明
中国・
四国
43726671964
10060.916.222.00.9
東京圏
6734311181177
1006417.517.41.1
京阪神圏
42625369968
10059.416.222.51.0

2と比べると永住意識がさらに高まってることがわかる。終の棲家と意識する人が多くなりつつある。


4.住み替えたい居住形態  (上段:回答数 下段:%)
いずれは住み替えるつもりの人の合計自己所有マンション自己所有一戸建賃貸一戸建(社宅・官舎等含む)賃貸共同住宅(社宅・官舎等含む)その他
中國・四国
7111173220
100.01.41.43.945.128.2
東京圏
118112412836
100.09.31.734.723.730.6
京阪神圏
6915202221
100.01.47.229.031.930.4

住み替えると考える人の事情はそれぞれ。社宅、官舎など希望する人は転勤を含む仕事上の問題だろうか。


5.マンション購入時に考慮した項目(重複項目)  (上段:回答数 下段:%)
合計間取り専有部分内の設備眺望建物の耐震性能建物の防犯性能共用施設・サービスの充実度地域やマンション内のコミュニティ活動共用部分の維持管理状況駅からの距離など交通利便性日常の買い物環境周辺の医療・福祉・教育等の公共公益施設の立地状況周辺の自然環境不明
中國・四国
4372647013987101231131293236203954
60.416.031.819.923.15.32.57.167.054.046.521.70.9
東京圏
6734381631941661266230955253242142134
65.124.228.824.718.79.24.514.178.048.131.831.60.6
京阪神圏
4262558812498843219623362111431172
59.920.729.123.019.77.54.514.678.949.533.627.50.5

駅近、買物、間取りの3点は定番。他の項目をよく見ると、都市圏では共用部分の維持管理の比率が中国・四国より高いのが目立ちます。同じく耐震性能の比率も高い。今般マンションの管理の見える化についての話題が多いのもこのデータからうなずける。今後マンションの管理の質と状況を購入時の重要項目とあげる人の割合は更に高くなっていくことでしょう。

さいごに

今回をもって「統計からみる岡山(中国・四国)/都会のマンション、中国・四国のマンションの統計紹介は終了です。2018年国交省から発表された「マンション総合調査」からいろいろ見てきました。中国・四国の地域差を感じる項目もありましたが、その地域のマンションを推し量る場合、単に地域差ではなく、そのマンション規模、形態(単棟、団地、複合)、築年数などを体系的にみて判断されるべきでしょう。ここに紹介した統計データは、あくまでもひとつの視点として中国・四国のマンションの立ち位置をかいま見ることができたのではないでしょうか。

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